わきが多汗症研究所……わきが・体臭・多汗 心と体の研究室

便はなぜクサイ? その2

 


 

 では、便のニオイに影響を与える善玉菌と悪玉菌は、それぞれどのようなときに増えたり減ったりするのでしょうか?

 

 

善玉菌・悪玉菌

 

 菌の変動を左右する第一の要素は、年齢です。腸の中の細菌の数は年齢と共に移り変わります。生まれたばかりの赤ちゃんの便は無菌です。次第に大腸菌など雑菌が棲みつきますが、それを上回る勢いでビフィズス菌が棲みつき、青年期の頃まではずっとビフィズス菌の優位が続きます。

 ところが中年から老年期になると、つけあがるように悪玉のウエルシュ菌が台頭してきます。お父さんの便が臭いと娘さんに嫌われてしまうのも、よる歳のなせるわざ、なのであります。

 

 第二の要素は、体調です。風邪や慢性の病気(胃潰瘍、糖尿病、肝臓病)などでは、ビフィズス菌が勢力を弱め、ウエルシュ菌が増えてきます。便秘や下痢の時も同様です。

 そして最も影響が大きいのは、当然ながら食べ物です。何を食べたか、日頃どんな食生活をしているか、それによって腸内の細菌の勢力図「フローラ」がほぼ決定します。

 

 では食事と便の臭いにはどのような関係があるのか、どんな食事をすれば便の悪臭がやわらぐのでしょうか。

 

 

毎日の食事

 

 原則は、善玉菌を元気にし、悪玉菌を腸から追い出すことにあります。

 まず、善玉菌を元気にする食事法について。これはビフィズス菌の直接補給、つまりヨーグルトを飲むのが一番です。しかしこの方法にも難点があります。それは、ヨーグルトのビフィズス菌が胃の中のペプシンによってほとんど殺されてしまうということです。ほんのわずかしか大腸に届かないのです。ですからポイントは、毎日継続してヨーグルトを食べることです。

 つぎに、腸の中のビフィズス菌を元気に育てることです。ビフィズス菌の大好物のオリゴ糖をあげましょう。オリゴ糖は、消化されずに大腸まで届き、ビフィズス菌の餌になります。オリゴ糖を三週間とりつづけてビフィズス菌が二倍近く増えたという報告もあります。オリゴ糖は、大豆、ゴボウ、アスパラ、タマネギ、ハチミツなどにたくさん含まれています。

 最後にとどめの食事法で、悪玉菌を追い出しましょう。ビフィズス菌が増えれば腸内が酸性になり、それだけでも自然と悪玉菌が追い出されるのですが、積極的に悪玉を掃除してくれるクリーニング屋さんも大勢招きたいところです。それが食物繊維です。セルロースやペクチンといった食物繊維は、消化酵素にも分解されずに大腸に届いて便になります。食物繊維はビフィズス菌の餌にはなりませんが、その住居になって増殖を助けます。

 同時に食物繊維は、悪玉菌の出した毒素や有害物質、ニオイ物質やさらにはニオイそのものまで吸い込んでため込み、我が身もろとも便となって体の外に排泄してくれます。

 近頃、高齢者の介護の現場で、ニオイ対策として注目されているのが「おなかクリーン」等の補助飲料です。これは殺菌作用のあるフラボノイド、タンニン、抗酸化作用のあるポリフェノール、食物繊維の豊富なモロヘイヤ、オリゴ糖の豊富なハチミツなどをベースにしたもので、栄養補給だけでなく便のニオイや体臭を予防する効果もあり、高齢化社会の新しいドリンク剤と言えます。

 

 

 さいごに

 

 俗に「腹も身の内」といいます。それならば、身の内から出た便とそのニオイは、さしずめ内の内なる声、とでも言えましょうか。

 明日の朝一番、いつもの聖地で、かそけき声にひっそりと耳を傾けてみてください。

 


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