わきが多汗症研究所……わきが・体臭・多汗 心と体の研究室

ニオイと食べ物 その1

 


高齢者の体臭と食べ物

 

 いつかの冬の日の午後、日だまりの縁側でおじいちゃんやおばあちゃんに膝枕してもらった記憶はありませんか?

 他愛ない話のやりとりに、いつの間にやら祖父の着物に顔をうずめてウトウトすると、生まれる前から知っていたような懐かしいニオイがして、いまでもたまに古い箪笥など開くと、ずいぶん昔のはずの光景が、昨日のように思い出されます。

 人の一生を昔の人は「青春、朱夏、白秋、玄冬」と表現しました。人生のステージを、四季と色に喩えた古人の感性には感服するばかりですが、これは各年代に特有のニオイにも当てはまるように思えます。

 若い盛りの、むせ返るような体臭は、まさに「春の青」そのものです。家庭を支える働き盛りの人のイメージは汗まみれの真っ赤な夏の太陽であり、老いを迎えれば、それはまた老人ならではの匂いになるものですが、人生最後のステージを「黒」とせず、幾重にも色を塗り重ねて落ち着いた「玄」とした言葉の妙には思わず膝を打ちたくなります。

 しかし私にとっては懐かしい高齢者のニオイも、たとえばお年寄りの介護の現場などでは、そうとばかりも言っていられないようです。

 社会の清潔志向が進み、高齢者層にも「においイコール不潔」のイメージから、自分の体臭を気にする人が増加しています。

 訪問介護のヘルパーが、急に窓を開けた。鼻に手をやり咳き込んだ。などのしぐさがすべて自分の体臭に原因があると思いこみ、閉じこもってしまったなどの例もあります。

 今回は高齢者の体臭を予防する食事法について考えてみましょう。

 

 

肉と油がポイント

 

 肉は、食べ物としてはとても質のよい蛋白源です。タンパク質の質を測る「蛋白価」という基準がありますが、これは人間の体内で作れない8種類の「必須アミノ酸」をどの程度含むかを表すものです。

 牛肉はこの「蛋白価」が98%「、豚肉にいたっては100%と優秀です。一方、肉には体臭を強くする不飽和脂肪酸もたくさん含まれています。脂肪酸はニオイだけでなく、肝臓で中性脂肪やコレステロールにもなり、肥満の原因にもなります。

 ところでニオイを作らない食事法の第一歩は、肉類をひかえめにすることです。

 同じ動物性食品の卵も蛋白価が百%ですが、脂肪分は肉同様にたくさん含まれています。とりわけ黄身には、中性脂肪だけでなく悪玉コレステロールもありますので、卵もほどほどに。

 しかし、コレステロールそのものは、本来は人間に欠かせないものです。細胞や神経繊維の構成要素ですし、性ホルモンやビタミンDなどの原料にもなりますから、若さを保つためには必要なものです。このコレステロールは血液の中でいるも一定の濃度を保っていますが、不飽和脂肪酸が多くなりすぎると、それにつれてコレステロールが必要以上に合成されてバランスが崩れやすくなります。

 このバランスを調節するのが、植物油の面々です。ゴマ油、ココナツ油、オリーブ油、椿油、落花生油など飽和脂肪酸や一価の不飽和脂肪酸を主成分とするいわゆる「不乾性油」です。これらの油は、熱によって酸化されにくく、体臭の原因になる過酸化脂質を作りにくい油です。一方、しそ油、紅花油、大豆油などの「乾性油」に含まれる不飽和脂肪酸、特にリノール酸は酸化されやすく、活性酸素によって過酸化脂質が生成されやすく体臭のもととなります。

 しかし、これらの油もコレステロールを下げ、体内で有用な生理活性物質に変換される多価不飽和脂肪酸を多く含みますので、安全に摂取するには、加熱せずにドレッシングなどで食用することをおすすめします。  このように油は長短併せ持つ「諸刃の刃」と言えます。

 

 そこで助っ人として登場するのが、油の酸化を防止するビタミンEとグルタチオンです。

 

 


わきが・体臭・多汗 心と体の研究室 五味クリニック附属 わきが多汗症研究所

〒169-0073 新宿区百人町1-10-12 TEL 03-3368-5126 

戻る

わきが多汗症研究所

わきが体臭多汗症の記事

わきが多汗症相談室

腋臭体臭多汗悩みの共有メール

腋臭ニオイ汗最新情報

ワキガ治療 五味クリニック

腋臭手術相談室

わきが多汗症ブログ一覧