わきが多汗症研究所……わきが・体臭・多汗 心と体の研究室

老人介護とニオイ その2

 


ニオイの予防方法

 

 ここで失禁のニオイを少しでも予防する方法を考えてみましょう。

 そのためにオシッコがなぜ臭うのかを知ることも必要です。ニオイの正体は、いくつかあります。腎臓で作られるアンモニア、尿素、脂肪酸などです。

 しかし、排泄の介助をされた方はご存じでしょうが、身体から出たばかりのオシッコはそれほど臭いません。というのも、尿の中で一番成分が多い尿素はそれほどニオイが強くないからです。けれどもオシッコを尿器やポータブルの便器に放置しておくと、だんだん刺激臭が増してきますね。部屋に入ったとたんムッとするのは、こうして放置された尿素が細菌などの作用でニオイの強いアンモニアや低級脂肪酸に変わるからです。

 ですから失禁のあとは、すぐに下着を取り替え、オシッコのついていそうなものは除くことです。着替えた下着は洗濯するまでビニール袋に密封します。これだけで家に漂うお漏らしのニオイは減ります。

 オシッコのニオイを抑えるもう一つの工夫は、便と一緒にしないことです。尿の中に大量に含まれている尿素は、便の中のプロテウスや緑膿菌などによって、たちまちアンモニアや炭酸ガスに分解されます。逆に便のほうでも、尿の水分が加わることで便の中の細菌に繁殖の環境を与え、インドール、スカトールなどの不快臭を発生させます。

 いわば尿と便の両者が、持ちつ持たれつの「腐敗した」関係で悪臭を倍増させているのです。よって失禁のニオイケアで最も大切なことは、失禁の予防とともに、糞と尿の悪友コンビを一緒にしないことなのです。

 

尿路感染症

 

 失禁時のオシッコのニオイがより強くなる原因に膀胱炎などの泌尿器系の病気があります。

 高齢者は、免疫機能も低下し、糖尿病などの持病も重なり、細菌に感染しやすくなっています。そうした感染には化膿臭が伴います。なかでも膀胱炎は高齢者によくみられるものです。特に女性の尿道は男性より太くて短いために膀胱炎を起こしやすく、痛みや頻尿といった症状だけでなく、尿そのものが強いアンモニア臭がしてきます。

 

膀胱炎の予防

 

 ここで大切なことは、なにより膀胱炎の予防です。

 お年寄りが膀胱炎になるきっかけは、オシッコを我慢したり、膀胱のまわりを冷やしたりすることにあります。

 ですから予防の第一は、トイレを億劫がらずにこまめに通うことです。

 第二は、オシッコがよく出るように、十分な量の水分を摂ることです。よく失禁をしたくないために水を意識的に控える高齢者がいますが、これは間違った考えです。また水分摂取は血液の流れを盛んにして脳梗塞などの予防になります。一方、尿はただ排泄作用だけでなく、膀胱や尿道にたむろする細菌をオシッコで洗い流してくれます。ですから、オシッコはしたくなくても、トイレに習慣的に行くことです。トイレにしゃがめば自然に出るものです。

 

快飲快尿  

 

よく飲み、よく出すこと、つまり「快飲快尿」。これが肝要です。

 同時にお腹を冷やさない工夫も必要です。磁石腹巻きなどを就寝時に使用するのもよいでしょう。

 食事も大切です。極端に刺激性のある食べ物は、一過性の炎症を治りにくい慢性の病気にしてしまうため控えましょう。

 逆にクランベリーは、膀胱炎を予防する効果があります。クランベリーの中のキナ酸という成分が、体の中の馬尿酸という強い酸となり、尿路の大腸菌やブドウ球菌の増殖を防ぐからです。クランベリーは、ジュースやジャムなどで市販されています。ジュースで摂れば水分補給にもなり、一石二鳥でしょう。残尿感などの症状があるときは、「五淋散」などの漢方薬と併用すればより効果的でしょう。

 


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