わきが多汗症研究所……わきが・体臭・多汗 心と体の研究室

老人介護とニオイ その3

 


介護が香るアロマ介護のすすめ

 

 今回は、ニオイを取り除くという発想ではなく、生活に匂い、つまり香りを取り入れること、特に介護の現場にアロマテラピーを利用する方法についてお話ししましょう。

 アロマテラピーは、さまざまな植物の香りを使って心と体を癒すものです。

 生の植物をそのまま使うこともありますが、アロマテラピーで主に使うのは精油といって、植物の成分を濃縮したものです。精油の香りが、鼻から脳へとたどり、過去の記憶を呼び起こしつつ、自律神経や内分泌、免疫をコントロールする部分に働きかけて、心身をリラックスさせたり、さわやかにしてくれます。

 これらの効用は、お世話を受けるお年寄りだけでなく、お世話をする介護者の心身にも働きかけ、介護疲れを癒してくれます。

 介護の現場にもアロマテラピーを取り入れて、「臭う介護」から「香る介護」へ、「つらい介護」から「楽しい介護」へ、ぜひ踏み出していただきたいものです。

 

 アロマの具体的な利用法をお話しする前に、簡単なアロマテラピーの知識を学びましょう。

 まず香りのエキス精油です。これは、ハーブを大量に集めて、その有効成分を百倍以上に濃縮したもので、エッセンシャルオイルとも呼ばれます。それぞれに「ラベンダー」「カモミール」など、素材となった植物の名前がついています。これらの香りをわずかずつ、できれば何種類かブレンドして生活に取り入れていくのです。

 香りを混ぜるといっても、難しいことではありません。絵の具の使い方を初めて習ったとき、少ない色から始めたことと思います。上手に混ぜれば驚くほどの色合いが出て、むしろ混ぜすぎると濁った色になりました。香りも同じです。まずは好みと目的に応じて、少しずつ香りとお付き合いしてください。

 初心者が精油を混ぜるコツは、同じタイプの香りのブレンドから始めることです。たとえば、森の香りのもの(ジュニバーやサイプレス)や柑橘系(レモン、オレンジ、ベルガモット)といった具合です。慣れてきたらご自分のセンスでブレンドを楽しんでください。

 精油は薄めて使います。精油は薬用成分をぎゅっと濃縮したものですから、決して精油をそのままで使わないでください。たった一滴であっても、肌に直接かけたり、口に入れたりするのは厳禁です。「よい香りだ。ゴクリ」ということのないよう痴呆の方の傍には置かないように。

 最も簡単な薄め方は、お湯に精油をたらして使うことです。洗面器にお湯を満たし、精油を一種類につき3滴ぐらい落としてください。ほわっと香る湯気をのぞき込むようにして、頭にバスタオルで覆いをし蒸気をこもらせるだけで十分香りを楽しむことができます。

 またお湯がないときは、ティッシュやハンカチに精油を1、2滴しみこませておく簡単な方法もあります。介護の現場でのニオイにどうしても疲れたときなど、そっと鼻に一瞬当てるだけで気分が変わります。ここで大切なこと。それは高齢者の心を傷つけない気遣いです。決して高齢者の目の前でしてはいけません。

 また枕元など家のところどころにさりげなく置いておくだけでもよいでしょう。素焼きの陶器に精油をしみこませると、少しずつ香りが発散してきます。

 精油をマッサージなどに使う場合は、キャリアーオイルで薄めてハーブが肌に浸透しやすくします。キャリアーオイルにもさまざまな種類があって、原料はブドウの種やアーモンド、小麦胚芽、月見草などの植物油です。

 初心者にも使いやすいものは、樹木から採った「ホホバ油」をお勧めします。他の植物油は三ヶ月くらいが保存の限界ですが、ホホバ油は常温でも酸化しにくく、半年くらいは保存できます。肌に塗った感じも植物油の中で一番サラッとして違和感がありません。

 


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